AE86 レビン 安全タンク
このAE86レビンはガレージに長期保管されていた車両でしたが、この度オーナーさんが復活させるとの事でメンテナンス及び、サーキット走行車両としてチューニングを実施する事となりました。
燃料タンクを分解してみると、見た目だけでも十分にご臨終状態の燃料ポンプ(画像右)が確認出来ました。
長期不動車や低年式車の場合、高い確率でこの様な状態になっている事が多いです。
燃料ポンプがこのような状態であると燃料タンク内部(画像右上)も予想通りに錆が充満しており、再利用しても燃料ポンプや燃料フィルターが目詰まりを起こして燃圧低下によるエンジン息つきや、最悪の場合エンジンブローの危険性が考えられます。
何れにせよサーキット走行を前提としたメンテナンス&チューニングなので、純正燃料タンクは再使用しません。
社外品の燃料タンク(安全タンク)を装着する場合、作業工賃を節約する為にトランクルーム内パネル上部に固定するという方法もありますが、今回は重量物(燃料タンク+ガソリン)の重心を低くする為にトランクルーム内のパネルを切断加工(画像右上)し、低い位置に設置する事となりました。
40Lクラスのタンクですと重量は約8kgで、ガソリン40L満載ですと約30kg(水との比重差は約0.75倍)の計38kgとなります。 小学校6年生一人分の重量が高い位置にあるのと低い位置にあるのでは、重心による走行挙動に影響がでるのはイメージ出来ますよね。
パネル加工した穴にATL製の燃料タンクを装着(画像左上)し、燃料ホースや燃料ポンプを装着して完成となります。
エンジンは5AGキャブ仕様(約1,700 cc)なので、燃料系は下記の①②③のパーツ(画像右上)をチョイスしました。
① 一次ポンプ ニスモ製 燃料ポンプ(低燃圧タイプ)
② 二次ポンプ 亀有エンジニアリング製 FJ20用燃料ポンプ
③ コレクタータンク
リアバンパー下部から燃料タンクを見た時の外観は、画像右の様になります。
燃料タンク設置方法・燃料ライン取り回し・車種構造により作業工賃は幅が広いので 、検討してみたいという方はお気軽にご相談ください。