P510ブルーバード セミレストア記録簿 Vol.1
今回は510ブルのセミレストア(部分補修)をご紹介させていただきます。
ますは各所の状態確認を行い、オーナーさんと作業の打ち合わせを行います。
ルーフのコーティング膜が剥がれて塗装面がでています。
ルーフ横の溝は状態が悪く、塗装が完全に浮いています。
リア右ドアを開けると、そこには塗装されていない謎の部分が・・・
まさかの塗り忘れでしょうか?
丸内のバリは当車両の年式では純正の状態ですが、過去の塗装時にバリ取りをしていないですね。
触ると手を切ったりする原因となるので、忘れないうちにベルトサンダーで削りフラットに処理します。
ルーフの施工に着手します。溝部分にカッターで切り込みを入れ、コーキング剤と塗装を除去します。
ある程度下地の鉄板が露出したらワイヤーブラシで研削し、錆を除去してやります。
オービタルサンダーで塗装面の凹凸を研磨し、フラットに処理していきます。
パッと見は綺麗に錆が取れているかのようですが・・・
小さな錆の点々が残っているので、防錆剤を塗布してやります。
次は運転席側を施工します。
溝の部分は雨水が溜まるので、助手席側と同じく塗装状態が悪いです。
カッターで切り込みを入れコーキング剤と塗装膜を除去し、その後ワイヤーブラシで研磨します。
ルーフの面は錆が無いので、塗装部分を研磨だけで済みました。
次は後窓の周辺に着手します。
まずはガラス窓を取り外します。
塗装が割れた箇所から赤茶色の錆が見えるので、穴が開いてないか心配になります。
窓の周辺部はシール材(ゴム枠 等)の経年劣化で隙間に水が溜まり、錆の腐食が多い箇所の一つです。
後窓の周辺の研磨が完了しました。
思ったほど錆の浸食が酷くなかったので一安心です。
今回の施工では「染めQ」で有名なメーカーさんの「必殺 錆封じ」を採用しました。
鉄板の部分には防錆剤を手塗りで
塗布してやります。
防錆剤が十分に乾燥した事を確認したら、塗装下地のサフェーサーを塗布します。
本塗装に影響がでるような段差が無いか、目視で十分に確認します。
次は前窓の周辺に着手します。
ガラス窓を取り外しマスキングを施します。
後窓と比較して前窓の方は錆による塗装の浮きは少なそうです。
オービタルサンダーで塗装膜を研磨し、塗装面をフラットに処理していきます。
防錆剤を塗布し乾燥中です。
ルーフ部へのサフェーサー塗布の開始です。矢加部さん防塵マスクを着用しましょうね~
サフェーサーの塗布が完了です。
本塗装に影響がでそうな凹凸もなく、奇麗に仕上がりました。