GC10ハコスカ セミレストア記録簿 Vol.3
ボンネット表面は部分的に塗装の剥離はありますが、比較的に状態は良い方です。
しかし裏面の先端部分(画像の黄色丸)には錆が発生しており、ゴム状のシール材(画像の赤枠)は剥がれて浮いている状態です。
ワイヤーブラシで古いシール材を研削し、ボンネット上面と骨部の隙間にシール材を注入して接着します。
ボンネット先端もワイヤーブラシで研削し、錆を除去してやります。
サフェーサーを塗布してやり、塗装の下地処理が完了となります。
続いてフロントフェンダーの作業に着手します。上方向からの見た目は特に問題無さそうですが・・・
水が溜まりやすい下部(画像の黄色丸)は塗装が浮いています。
裏面は錆が広範囲に発生していましたが、幸いな事に腐食による穴はありませんでした。
フェンダーミラー・ウインカー・エンブレムを取り外し、錆処理を行います。
サフェーサーを塗布してやり、塗装の下地処理が完了となります。
ルーフの隅にある溝は雨が溜まるせいか、高確率で錆が発生します。
しかも当車両は腐食による穴(画像の黄色丸)が空いてます。
溝に沿ってワイヤーブラシで塗装を剥離し、鉄板の状態を確認します。
Cピラー横まで剥離したところ、以前の修復作業と思われるパテの層(画像の黄色丸)がでてきました。
パテがかなり厚塗りで施工されていますので、これも研削します。
ルーフ隅の腐食箇所も含めて張り替えを行うので、鉄板を製作します。
Cピラー上部の鉄板を切断し、製作した鉄板を現物に合わせて少しづつ成型していきます。
補修用鉄板の形状が合致したら溶接を行います。
グラインダで溶接ビートを研削し、周囲との曲線を合わせます。
仮止め用ネジの先端(画像の黄色丸)が飛び出していますが、溶接前に取り外します。
Cピラー上部の内側(画像の赤枠)に怪しい縦線状の錆があるので、塗装を剥離してみます。
点付けで数箇所溶接された跡がありましたが、溶接部の周りが剥離していたので丸ごと切り取りました。
再建作業は下段に掲載しています。
Cピラー下部に大きな穴が空いており、周辺部分も腐食がみられます。
ここも補修用鉄板で再建するのでエアーソーで切断します。
内部も錆びていますが、工具や手が入らない箇所は防錆液を塗布してやります。
補修用鉄板を成型し、切り取った箇所に合わせていきます。
続いて側面の再建作業です。ハコスカのボディラインの重要なアクセントなので、成型には苦労します。
いい感じで仕上がりました!
パテで段差を補修しサフェーサーを塗布して下地処理が完了です。
Cピラー内側の切り取られた面ですが、2段上の作業の続きになります。
ルーフの隅にある溝の延長線上にあたる箇所なので、成型はかなり大変です。
溝のツメを折り曲げで成型し、仮止め用ネジで固定します。
側面から見るとこのような感じですがいかがでしょうか?