GC10ハコスカ セミレストア記録簿 Vol.12
外装塗装が完了したので、車体を塗装ブースから工場に移動させます。
リフトで車体を上げてやり、底面の錆びた箇所を研磨して、塗装の下地準備を行います。
車体底面は防錆対策の為に、シャーシブラックを全体に塗布します。
タイヤハウスはボディ色と同色で塗装しました。走行時の砂や石の巻き上げを考慮して厚めに塗ります。
塗装完了後はいよいよ各種パーツの組み付け作業(画像上はフロント車高調整式ショック)の開始です。
次はリアのタイヤハウス塗装です。
フロントと同様に厚めに塗装してやります。
ゴムブッシュ類は新品に交換し、リアメンバーはシャーシブラックを塗布し防錆対策を行います。
車体にリアメンバーの組み付けが完了です。リアブレーキはドラムからディスクに仕様変更されています。
追加メーター類は亀有エンジンワークス製を採用しました。
ダッシュボードはオリジナル仕様での制作となり、メーター類のレイアウトを仮決めします。
メーター類の位置が決まれば、形状に合わせてダッシュボードのカット作業を行います。
メーター類を装着し、配線作業を行っています。 見た目はかなりレーシーな仕様となりました。
タペットカバーはオーナーさんの意向で、鮮やかなグリーン系で塗装を行いました。
エンジン・ソレックス等の組み付けが完了です。エンジンルーム内は現代的なカラーリングとなりました。
ミッションケースはワイヤーブラシで丹念に磨き、銀色ピカピカ仕様になっています。
オイルクーラーの取り付け場所は、羊の皮を被った外観ノーマル風を重視し、内部装着にしました。
地球に易しくをテーマ?に、ブローバイガスは大気解放ではなく、オイルキャッチタンクに集めます。
当車両に元々、装着されていた純正燃料タンクがこれですが、かなり程度が良いです。
前オーナーさんが近年交換された物と思われます。内部も全く錆が無い状態なので、このまま使用します。
燃料タンク・燃料ポンプ・燃料フィルター・レギュレーターの取り付けが完了です。
マフラーは当店オーダーメイド品のシングル出し(画像上)と、デュアル出しの2種類を製作しました。
主要パーツの装着が完了したら、ポリッシャーを使いボディ磨き作業に移行します。
塗装箇所によっては、塗装面の状態を指先の感触で確かめながら、手作業で磨きを行います。
車体内部の仕上げには、イチネンケミカルズ社製の浸透性防錆塗料 ラストガード クリアーを使います。
スプレー缶にチューブを繋ぎ、手の入らない車体内部に噴霧して、防錆対策を行います。
ステアリングはオーナーさん持ち込みの、NARDI社製クラシックレザーを装着しました。
運転席は定番のバケット型ダットサンシートで、助手席は純正シートとなります。
リアも純正シートを装着し、ロールバーはボディ補強もしているのであえて採用しませんでした。
エンジンルームは外観から見えない場所なので、剛性を確保する為にストラットタワーバーで補強します。
車高調整式ショックの上部には、ピロ調整式アッパーマウントを装着しています。
スペアタイヤを入れるのに抵抗感がある位、ピカピカに光っています。
最後の取付作業はフロントバンパー下に装着する、定番のチンスポイラーになります。
チンスポイラー装着完了!
これで全作業が完了です (^^♪
1年半の長期にわたり掲載を行ってきましたが・・・
本当に気の遠くなるような長い道のりでした・・・