SOLEX(ソレックス)44φ オーバーホール
当ページではMIKUNI製 SOLEX(ソレックス)44φ のオーバーホール作業をご紹介させていただきます。
B310サニーのA型エンジンをオーバーホールする際に、お客様よりOER45φからミクニ製ソレックス44φに付け替えてほしいとのご要望により持ち込まれたソレックス44φ(画像右上)ですが、見ての通り錆が酷く、そのままでは正常動作するとは到底思えないのでオーバーホールを実施しました。
ソレックス本体の上蓋(画像左上) → ファンネル(画像右上)の順で分解していきます。
ネジの部分は錆が酷く取り外しが非常に困難でしたが、ソレックス内部はそれほど腐食が進行していないので、清掃とガスケット交換でなんとかいけそうです。
ここでちょっと問題発生!吸入口のバタフライ(金色の丸い蓋)の1枚が腐食により、僅かに欠けていましたので部品交換対象となりました。
ガスケット類もカメアリエンジンワークス製をチョイスしました。(画像左上)
続いて取り外したファンネル(画像右上)の磨き作業を行います。表面がかなり腐食して凹凸がついていますので、まずは粗めのペーパーヤスリで削ってやり、徐々に目の細かいペーパーで 施工していきます。
ファンネルの凹凸がある程度とれたらドリルの回転運動(画像左上)を利用し、ピカール等の金属研磨剤で仕上げの磨きを行います。ドリルが使えない角ばった箇所は、手作業により丹念に磨いていきます。
分解清掃が一通り完了したら組み上げでフロート調整(画像左上)を行いますが、これを正確に実施しないと油面が合わない原因となります。
又、バタフライ開閉調整(画像右上)ではネジの締め具合により微妙に角度が変わるので、ピッタリ合うまで何度もやり直し調整を行います。開閉動作が完全でないとキャブ調整で同調がとれない原因となります。
組みあがりましたらエンジンに装着し、キャブレター同調のセッティングを実施し完了となります。
見た目も動作もリフレッシュされ、エンジンルームの演出に一役かってくれています!
※ 参考価格
キャブレター1基(2気筒) オーバーホール工賃 10,000円~ (税抜)
カメアリエンジンワークス製 SOLEX 4型用オーバーホールキット 4,230円 (税抜)
カメアリエンジンワークス製 44φ バタフライ 1枚 3,476円 (税抜)
部品の消耗度・程度等により料金はかなり幅がありますので、お見積もりは現品を確認した後となります。